東京マルイのフロンガス「ガンパワー HFC134a」が値上がりするとのこと。
将来的に代替フロンガスも段階的に生産が削減されていく。それの影響であることは間違いない。
これに伴って、他社のガスも軒並み値上がりが始まった。
以前、当ブログでも各社のガスの値段を比較したことがあったが(こちら)、それももはや役に立たなくなってきたのだ。
この流れを受けて、サバゲー界隈ではにわかにCO2ガスガンの話題が増えてきた。
フロンのガスブロに代わって、「CO2ガスガンの時代が来るのでは?」という期待の声である。
私もそれには期待する方ではあるのだが、実際にCO2ガスガンの時代になるかどうかは、かなり怪しいと思っている。
東京マルイはすでにノンフロンガンパワーを発売しているので、順次切り替えていくつもりだと考えられる。
マルイの最近の新製品でもガスブロが多いのはこれを見越してのことだろう。
以前、大門団長が仰っていたように(こちら)、今後もリキッドチャージ式は無くならないと思われる。
つまり、なし崩し的にノンフロンガスへ移行していくだけで、CO2については現状のまま、ということになる可能性が最も高い。
ある日突然、各トイガンメーカーが次々とCO2ガスガンを出し始める……なんていうことも考えにくい。
今のガスガンはフロンでもCO2でも基本的な構造は同じ。しかし、元をたどれば東京マルイのフロンのガスブロであり、CO2ガスガン(特に海外製)はそれをコピーしたものに過ぎない。
低圧のフロンで動くのが前提の構造を、より高圧のCO2で動かすという設計思想にはどう考えても無理がある。
「CO2は壊れやすい」という話が出るのも当然のことだし、「マガジンが共有できてしまう」という安全上の欠点があるのも当然である。
CO2ガスガンは技術的にまだ発展途上であり、少なくとも今の日本の法律に適合するような形で安心して使える物になるには、まだまだ時間がかかるだろう。
遠野明:ツイッター(@lifeisgunfire)
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